いつもお世話になっているS農園を訪ねると、これから落花生まきとのこと。
長靴を借りて畑に。長く八街に住みながら、落花生まきは初めて。
黒落花生・千葉半立ち・ジャンボ・新種のQナッツ・おおまさりの種子は昨年、S農園さんが採取したもので、素人の私が見ても立派な種です。
農家さんが、この土地にあった落花生をつくるのに手間暇かけて種子を守ってきたんだと感動しました。
ふかふかのやわらかな土に、一粒ずつ埋め込み、後からしっかり土をかぶせる作業をしながら、今国会では見送りとなった、乱暴な種苗法改定案の話になりました。
Sさんは、「地域にあった種を守るのは当たり前のこと」と断言。
種苗法改定案は、農業者が当たり前の自家増殖を一律禁止にするというものです。
禁止の対象になる「登録品種」を農家が栽培する場合は、種や苗を全て購入するか、一定の許諾料を払って自家増殖するかを強いられることになります。こんなとんでもないことを、安倍政権は企業利益第一の「成長戦略」に基づく農業政策として進めようとしています。
今やるべきは、種苗法の改正ではなく、伝統的な農業や地域品種など多様な種苗を掘り起し、広げ、守ることではないでしょうか。