学生時代の友人から小包が届き、「コロナ禍で家の中を整理していたら、なぜかあなたのバイエルが出てきたので送ります」との手紙が添えられていました。
確かに裏表紙を開くと私の名前が乱雑な字でかかれています。なぜ彼女のところにあったのか不思議です。
すっかり忘れていた50年以上も前のピアノ教則本。不思議なことにシミも汚れもなく、レッスンを受けた赤ペンの色も鮮やか。楽譜を追いながら、右と左の指が動かず悔しくて必死で練習した学生時代のたった一つの証です。
せっかく戻ってきたバイエル。
これからの人生にどのように生かそうか。
70の手習いでピアノを練習してみようかなど思いは広がるばかりです。