高齢者のワクチン接種が始まりました。
厚生労働省の新型コロナ対策を助言する専門家組織会議(9日)で「7月末までにワクチン接種が完了しても、東京では8月に再び緊急事態宣言を出す水準になる恐れがある」と京都大学・西浦博教授が示し、高齢者の接種後は、中年・壮年の感染が中心となり、これまでより感染規模が大きくなる恐れがあると指摘しています。
また、インドで確認された、感染力が強く重症化を招くデルタ株についても、7月中旬には感染が半数を超えると予想しています。
9日の党首討論では、「なぜ五輪か」の志位委員長の質問に、菅首相はまともに答えられず、国民の不安を払しょくすることができませんでした。
にもかかわらず、今開かれているG7サミットで、五輪開催に向けた決意を表明し、各国首脳にたいし、選手団派遣の協力を求めています。
政府が今やるべきことは、デルタ株の感染対策強化を最優先すべきであり、五輪中止の決断です。